AmaNobi + AmaOp — Logic Reference
分析ロジック+広告調整ロジック
ビジネスレポートから商品を4象限に分類する分析ロジックと、それを使って広告の入札額・停止を判定する広告調整(AmaOp)ロジックのリファレンス。実装(Dashboard.tsx)に基づく。
Part 1 — Business Report Analysis
分析ロジック
ビジネスレポート(ASINごとの日別セッション・PV・注文数・売上)を集計し、商品ごとの状態を判定する。
1.1 4象限分析
ASINごとに直近30日の平均ページビュー(PV)と平均CVR(注文数÷セッション数)を算出し、2つの閾値でPVの高低・CVRの高低を判定、4つの象限に分類する。
PV閾値 既定 20(これ以上=高PV)
CVR閾値 既定 3%(これ以上=高CVR)
集計期間 直近30日平均
両閾値とも画面上で調整可能
高PV低PV
🟢
最優先改善
highPvLowCvr
見られているのに売れていない。露出はあるのでリスティング(画像・価格・レビュー)側の課題。
推奨:メイン画像/価格/レビュー/A+改善
🟡
勝利商品
highPvHighCvr
見られていて、かつ売れている。既に稼いでいる主力商品。
推奨:在庫切れ防止・クロスセル・利益最大化
🔴
撤退検討
lowPvLowCvr
見られておらず、売れてもいない。広告調整では自動で広告停止の対象になる。
推奨:広告停止・セール処分・撤退検討
🔵
伸びしろ大
lowPvHighCvr
売れる力はあるのに見られていない。露出不足が機会損失になっている。
推奨:タイトル/キーワード最適化・広告強化
低CVR高CVR
1.2 PV増減アラート
ASINごとにページビューの直近推移を2つの時間軸で比較し、急な下落・上昇を検知する。
週次比較
直近7日 vs 前の7日
月次比較
直近30日 vs 前の30日
比較変化率を算出
📉 下落アラート
変化率 < -5% かつ 比較元PV > 20(週次)/ > 50(月次)
要注意商品として表示
📈 上昇アラート
変化率 > +5% かつ 当該PV > 30(週次)/ > 60(月次)
注目商品として表示
※最小PVの足切り(20・30・50・60)は、母数が小さい商品のノイズ(1〜2件の変動で±100%になる等)を除外するための下限。
Part 2 — AmaOp Bid & Pause Logic
広告調整(AmaOp)ロジック
スポンサープロダクト広告のバルクシートを読み込み、4象限分析の結果と掛け合わせて入札額の調整・広告停止を判定する。
2.1 データの壁:入札と停止を分ける理由
Amazon広告バルクシートは行の種類(エンティティ)ごとに列の意味が異なる。入札額とCTR/ROASは「広告グループ」行に、ASINは「プロダクト広告」行にしかなく、両者は別の行。さらに1つの広告グループに複数のASINがぶら下がることがある(検証データでは54%が複数ASIN)。
キャンペーン
開始日(YYYYMMDD)=新商品保護の判定に使用
広告グループ
入札額(Z)・CTR(AS)・ROAS(BA)はここ
入札額調整の対象
プロダクト広告 × 1〜複数
ASIN(W)はここだけ。1グループに複数存在しうる
広告停止の対象
2.2 入札額判定フロー(広告グループ単位)
広告グループごとに、紐づくASINの数で分岐する。
1
このグループに紐づくASINは何件?
ちょうど1件
4象限オーバーライドを適用(ステップ2へ)
象限で分岐
0件 または 複数件
どのASINを基準にするか曖昧なため
通常CTR/ROASロジックへ
2
(1件の場合)ASINの4象限は?
🔴 撤退検討
対象ASINは商品広告ごと停止するため
据え置き
🔴 撤退検討(新商品保護中)
出品間もないため停止せず様子見
通常ロジックへ
🟢 最優先改善
課題はリスティング側。入札は動かさない
据え置き
🔵 伸びしろ大
露出不足が機会損失。下げ判定でも上書き
上げ優先
🟡 勝利商品
既に稼働良好。通常ロジックに任せる
通常ロジックへ
3
通常CTR/ROASロジック(象限オーバーライドが無い場合の基本判定)
CTR = 0
配信・クリック未発生=機会損失
上げ
CTR ≦ 閾値 かつ ROAS > 0
兆しあり、評価不足の押し上げ
上げ
CTR ≦ 閾値 かつ ROAS = 0
不発、無駄クリックの抑制
下げ
CTR > 閾値
クリックは取れている=CPC最適化(ROASの値は問わない)
下げ
※CTR閾値は既定 0.03%、ROAS閾値は既定 700%(倍率7として画面入力)。ただし「CTR > 閾値」の分岐は実装上ROASの値を参照しないため、ROAS閾値は実質この判定に影響しない。
2.3 入札階段
上げ・下げが決まったら、以下の7段階を1段だけ動かす(20円の段は廃止済み)。下限は最低入札額(既定3円)。
3
→
6
→
11
→
16
→
21
→
26
→
40+
下げ:左へ1段上げ:右へ1段
2.4 広告停止ロジック(ASIN単位)
「プロダクト広告」行を1件ずつ判定し、そのASINが🔴撤退検討ならその商品広告だけを一時停止する。同じ広告グループの入札額や、グループ内の他のASINには一切影響しない。
🔴 撤退検討
かつ 新商品保護の対象外
プロダクト広告を個別に一時停止
2.5 新商品保護
出品して間もない商品が、データ不足でたまたま🔴判定になっても即座に止めないための保護期間。
起点
キャンペーン開始日
保護期間
既定 90日(可変)
期間内🔴でも停止せず通常ロジックへ
※基準はキャンペーンの開始日であり、厳密な「商品の出品日」ではない。既存キャンペーンに後から商品を追加したケースは区別できない。
Part 3 — At a Glance
まとめ表
4象限ごとの、入札額と広告停止それぞれの扱い一覧(単一ASINの広告グループの場合)。
| 象限 | 状態 | 入札額(広告グループ) | 広告停止(ASIN) |
|---|---|---|---|
| 🟢 最優先改善 | 見られているが売れない | 据え置き | 対象外 |
| 🔵 伸びしろ大 | 売れるが見られない | 上げ優先(下げ判定を抑制) | 対象外 |
| 🟡 勝利商品 | 見られて売れている | 通常CTR/ROASロジック | 対象外 |
| 🔴 撤退検討 | 見られず売れない | 据え置き(新商品保護中は通常ロジック) | 一時停止(新商品保護中は対象外) |
※広告グループに紐づくASINが0件・複数件の場合は象限オーバーライドを適用せず、上記に関わらず通常CTR/ROASロジックのみで判定する。
